大ちゃん事件
”篤い信仰は人を幸福にも不幸にもする”
そして、篤さを超えた盲目の信仰は一歩間違うと大変危険。それは洗脳状態といっても過言ではありません。
霊能者の指示通り、教祖のお告げ通りに動いてしまい、法に触れたり自身や周囲を傷つけるといった悲しき結果を招いてしまうこともあるのです。
その代表例が1985年に神奈川県で発生した「大ちゃん事件」。
これは小学5年生の男の子・大ちゃんが自転車に乗っている際、交差点でダンプカーに轢かれて病院へ搬送。その後、医者は輸血が必要だと両親へ告げました。
しかし両親は宗教上の理由から輸血を拒否。その宗教というのがキリスト教系の「エホバの証人」。
信者であった両親は聖書に記載された[血を食べてはいけない]という聖句を[輸血もダメ]というように拡大解釈したのです。
その結果、医者の説得虚しく我が子への輸血を拒み大ちゃんは息を引き取ってしまったのです。
この惨事こそ盲目の信仰によって起こった事件。
宗教の教えに心酔しすぎたあまり、第三者の正論が耳に入らなくなってしまったのです。
篤信なのは立派で素晴らしいこと。
けれど、それが原因で死人が出るのはおかしなことです。
たとえ宗教の教えでも依存しすぎてしまい、正しい選択ができなくなるのは愚か。
信仰心を持ちつつも、同時に自分の意思を抱くことも大切なのです。
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