生霊
生霊とは、生身の人間の意志が、無意識に飛び出して他者に向けられるものです。
言うなれば自己の「分身」。
生霊の大半はマイナス想念を抱いた危険なもの。
多くの霊能者は言います。死霊を祓うより、生霊を祓うほうが難しい。
それは「念」がとても強いためです。
例えば、元彼の生霊が出て祓いたいと思っても、その元彼が彼女に強い好意を持っている限り、徐霊などをしても一時的には消えますが、再び舞い戻ってきてしまいます。
彼女への好意が失せないかぎり、生霊を消すことは困難です。
生霊を飛ばしている人間にやめるよう説得できれば御の字ですが、生霊を飛ばしている人間のほとんどが無意識・無自覚なので、伝えたところで何の意味もありません。
本人に意図的な意識がないのですから、被害を訴えたところで問題は解決しないのです。
ただ稀に、自発的に生霊を飛ばしている人間もいます。
その方法を私は知りませんが、おそらく呪詛の類や陰陽道の技術・知識を使って仕掛けているのでしょう。
このような「呪い」は確実に存在します。
殺すまではいかなくとも、事故や病気、その他諸々の不幸を対象者にぶつけることは、人間の思念ならば実の所可能。
けれど、「人を呪わば穴二つ」で呪いをかければ「しっぺ返し」が必ずきます。
思念を使うならば、人を呪うよりも、自分や他者の幸福を念じることに費やしましょう。
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