仏陀の言葉7
●愚か者が何かを成し遂げると
何がしかのことを成し遂げると、愚か者はすぐに、「ねぇ、私は、こんなことをしたんだよ」と言い、「尊敬されたい」「他人をペコペコさせたい」「チヤホヤしてもらいたい」と、物欲しさと浅ましさをむき出しにする。
「みんなに私のしたことをわかってほしい」「みんなに私の言うとおりにしてほしい」こんな幼稚な物欲しさにまみれつつ、愚か者の欲望と傲慢さはぶくぶくと肥え太ってゆくだろう。
法句経73・74
●「誰々の」を忘れるハピネス
「この考えは僕のオリジナルさ」「これはあの人の発案だ。負けたな」「これはあいつの意見だ。けなしてやろう」これら「誰々の」という狭い見方をすると、君の心は我他彼此と苦しくなる。
「自分の」「他人の」この二つを君が忘れ去ったなら、仮に何も持っていなくても、しあわせな心でいられるだろう。
経集951
●他人からの評価による快不快は、しょせん幻
他人から批判されたりマイナス評価を受けたりしても、「どうせ自分なんて」と、劣等感を刺激されてうろたえることのないように。
他人から褒められたり賞賛されたりしても、「やっぱり私って能力があるでしょう、やっとわかってくれた?」とばかりに、鼻持ちならぬ優越感を刺激されて傲慢になることのないように。
他者からの評価により生じる快不快など、脳内で生み出される幻にすぎない。ゆえに、褒められたいというケチな欲望を取り除き、けなされるのはいやだという怒りを取り除くこと。
経集928
●自分の考えにこだわらない
自分の考えたアイデアにこだわって、「私の考えは素晴らしい」と君がしつこく言い張るのなら、必ず他人にいやがられて批判される。誰かしら少数の人は納得して褒めてくれるにしても、つきあいにくい人として敬遠される。
経集895
●二つの道
ひとつの道は、みみっちい利益と名声を追い求める寂しい道。
もうひとつの道は、心の安らぎに至る真理の道。
私の生徒であろうとするならば、世間の評価や名声など放っておいて、孤独の中に自分の内面を探求するように。
法句経75
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