安楽死と尊厳死
安楽死と尊厳死は混同されがちで同一の意味合いをもつ死に方だと思われていますが、その全貌は全く異なります。
【安楽死】
安楽死は、死期が迫り苦痛にあえいでいる者に対し、苦しみから逃れるために医師あるいは個人が直接薬物を用いて死を早める行為をさします。
別名「積極的安楽死」とも呼ばれます。
日本では殺人罪となるため法律で禁止されています。
しかしスイスやオランダ、カナダ、オーストラリアなど一部の国々では合法化されているようです。
【尊厳死】
尊厳死は、回復の見込みがない患者に対して、人工呼吸器や胃婁などの生命維持装置を外し、人工的な延命措置を中止して寿命が尽きるのを自然に待つ死に方をさします。
尊厳死は「自然死」と言ってもよいほど平穏な死を迎えます。
別名「消極的安楽死」とも呼びます。
安楽死(積極的安楽死)は天から定められた寿命を全うすることなく無理やり自分を殺すためスピリチュアル的には「自殺」と断定されます。
一方尊厳死は治療をやめるだけで、その生命を自発的に死へと向かわせることはしません。
ですから尊厳死は定められた寿命を全うした自然死であり、自殺には分類されないのです。
いくら死が間近に迫り延々と死苦が続いても、薬物や身投げ等で自らを殺すことなど禁忌。
自殺者の果ては至極悲惨。
長い長い苦痛と後悔の後、来世は前世と同じ試練・苦痛を再び経験する羽目になるのです。
例え余命幾ばくも無い末期状態でも、出来ることは全てやり遂げ、それでもお手上げならば絶命するまで苦と共に最後のときまで今生を過ごしましょう。
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