星の銀貨
グリム童話に【星の銀貨】という作品がある。
この物語を深く考察してみると、美輪明宏さんが提唱する【正負の法則】に沿ったエンディングを迎えているのだ。
正負の法則⇒人生は何かを得れば、何かを失う。何かを失えば、何かを得る。という全人類に起こる摂理。この法則から逃れられる者は誰一人としていない。
⇒詳しくはTOPページ「正負の法則」参照。
※以下、星の銀貨あらすじ。Wikipediaより引用。
むかし、あるところにたいそう貧しい少女がいた。
彼女の両親は亡くなってしまい、住むところも食べるものも着るものも無かった。
親切な人からもらったひとかけらのパンと彼女が着ている服だけが彼女に残された唯一のものであった。
しかし、彼女はとても良い心の持ち主だった。
彼女が道を歩いていると、おなかを空かせた男に出会う。彼女はためらいもなく男にパンを渡し、また歩き出す。
今度は寒がっている少年に出会う。彼女は親切に着ているフードを差し出し、また歩き出す。
すると、また別の寒がっている少年に出会う。彼女は着ているワンピースを少年に与え、歩き出す。
そうしているとまた別の少年が現れ、彼女に唯一残された下着を欲しがる。彼女は下着もその少年にあげてしまう。
やがて、着るものも食べるものも失ってしまった彼女がその場にたっていると、星が彼女のもとに降ってくる。
彼女の行いを神がほめたためだった。
降ってきた星は銀貨となり、少女は裕福に暮らしたのだった。
この時点で少女は既に大きな負を経験している。
そして苦しむ人々に出来る限りの施しをしているのだ。
この施し、少女が多くの正を得ていれば、負の先払いとして行うのが基本であり、それによってプラマイゼロとなる。
でも少女は一切の正を得ていないのだ。それにも関わらず、自分を気にかけず他者のために身を削って大我の精神で人に尽くしている。
それにより、最後は神から見事な正を授かったのだ。
この物語からは【他者に多くを与える者が、一番多くの恵みを貰える】ということを学べる。
星の銀貨は、童話の視点から正負の法則を分かりやすく説いた素晴らしい秘話である。
現代人は与えることで損をすると思い込んでいる。
その思想を抹消して【与えることで得をする】という考えを植えつけて、その通りに行動してみること。
その結果、絶対に恩恵を得て幸福になれる。
貴方が他者に尽くす姿を、神も守護霊も霊界の一団も細部に至るまで見守ってくれているのだから。
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