仏陀の言葉4
●善いことを思ったら、すぐに実行に移す
落ちついた心で何かに打ちこもう、という気持ちがわいてきたなら、急いでそれを実行に移し、善い業(カルマ)のエネルギーを心に刻んでおくこと。
そうすることで、ネガティブな思考が心を占領しようとするのを防ぐように。
なぜなら、せっかく善いことをしようという心が出てきても、うかうかしているとすぐに、ネガティブな思考に入れかわってしまうのだから。
たとえば「今日は掃除をしよう」と意気込んでいても、すぐに始めないで先に遊びはじめると心が変わり、「やっぱり時間もないし、やーめた」とネガティブな業を積むはめになるのだから。
法句経116
●ネガティブなことを思わない
もし君が、ネガティブな思考にとらわれたり、ネガティブな思考のままに話したり行動したならば、そのネガティブな悪業をそれ以上は繰り返さないようスッパリやめること。
ネガティブなエネルギーは刺激的でクセになるけれども、それへの中毒にならぬよう気をつけること。
ネガティブな悪業のエネルギーを心に溜めこんでゆくのは、君の苦しみを増やすことでしかないのだから。
法句経117
●悪い業のエネルギーを軽く見ない
自分が行動・言葉・思考によってつくる悪い業のエネルギーを軽く考えて、「その報いは、私にだけ返ってこない」と錯覚しないように。
ポタポタしたたり落ちるだけの水滴でも、やがては大きな水瓶をいっぱいにする。
まさにそのように、悪しきエネルギーは君の心の水瓶にポタリポタリとしたたり落ちて蓄積されて、やがては君の心の水瓶を悪しきエネルギーでいっぱいにする。
法句経121
●善い業のエネルギーを軽く見ない
自分が行動・言葉・思考によって心に刻み込む善い業のエネルギーを軽んじて、「どうせ善いことをしても、その報いは自分に返ってこないからどうでもいいや」と投げやりにならないように。
たとえ誰も見ていないところで、公衆トイレを使うときに陶器の汚れを見つけ、それを次に使う人のためを思って拭き取ってあげようという程度の善い心でも、一滴一滴の水滴がやがて水瓶すらいっぱいにするように、少しずつ蓄積される。
善き業のポジティブなエネルギーは、心の水瓶にポタリポタリとしたたり落ちて少しずつ蓄積されて、やがて心地よい報いをもたらすだろう。
法句経122
●悪い業を解消する方法
空中に飛んで逃げても、無理。海の中にもぐって逃げても、無駄。
山々の奥深くまで逃げても、無意味。この世界のどこにも、逃げ場はない。
これまで蓄えてきた悪しき業のエネルギーの報いからは、決して逃げとおすことはできず、いつか、その「借り」を支払う羽目になる。
いやな目に遭っても、逃げもせず拒絶もせず、「この程度の報いですんでよかった」と明るく受け入れるなら、悪しき業の借金はすうっと解消してゆくだろう。
法句経127
●ネガティブな行動・言葉・思考が不幸な人生をつくる
君がネガティブな行動・ネガティブな言葉・ネガティブな思考をするのがクセになってしまい、それらを通じて悪い業を心に刻み込んできたならば、生きている間から、その業のエネルギーにより、いつもイライラして不幸な日々を送る。
そのうえやがて死ぬときは、来世においていやな生まれ変わりをする羽目になるだろう。
「自分は他人に非難されることをたくさんしてきた、バレたらどうしよう」とイライラし、死後はいやな生まれ変わりをして、いっそう苦しむことになるだろう。
法句経17
●ポジティブな行動・言葉・思考が幸福な人生をつくる
君がポジティブな行動・ポジティブな言葉・ポジティブな思考を通じて善い業を心に刻み込んできたなら、生きている間から、その業のエネルギーによりいつも幸福でいられる。
そのうえやがて死ぬときは、来世において幸福な生まれとなり、今生でも来世でも安心して過ごすことになるだろう。
「自分は誰からも後ろ指をさされることはない」と安心でき、死後は善き生まれ変わりをして、いっそう心配のない生活を送ることになるだろう。
法句経18
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