ネット墓地
現代のお墓事情は非常に嘆かわしく思います…。
最近はお墓の形態が多様化していますが、そのなかで私が最も首を傾げるのが”ネット墓地”。
⇒自宅からパソコンを通して実際にある墓石、もしくはネット上の仮想墓石に向かって合掌し頭を垂れお参りするというサービス…。
お墓が遠方にあって頻繁に行けない人たちにとっては、画期的で良いサービスですが、私はどうも釈然としません。
なぜなら、お墓参りというのは昔から自らの脚で霊園へ赴き、丹精込めて墓石を磨いて、花・灯明を供え日々の感謝を墓前でご先祖様へ報告する。というのが真のお墓参り(先祖供養)だと思っているからです。
それなのに、ネットで済ませるというのは、先祖霊たちを侮辱しているようでいただけません。
お墓は霊界にいる先祖霊たちとコンタクトをとる中継所。アンテナのような役割があるのです。
なのに現地へ訪れることなく、バーチャルの世界で事を済ませるのは怠慢であり、先人たちが導き出したお墓参りの英知を崩しているようで賛同できません。
優れた正しい功績は未来永劫引き継がれるべきです。
古からの作法に倣い、先祖霊と対面し、その善行を後世へと伝承していく。
そうすることでご先祖様も歓喜して、私たちの魂がステップアップしていくのです。
来月はお盆。迎え火をしてご先祖様を出迎え、年に一度の宴を行いましょう。
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