神社にまつわること3
【二礼二拍手一礼】
神社でお参りをする際に行う「二礼二拍手一礼」。これは今では広く浸透し周知の事実となっています。
ではなぜ礼と拍手を二回するのか。それはあまり知られていません。
一回は自分の守護霊に対して。
そしてもう一回は神様に対して。
低次元の人間が神様に直接コンタクトをとることは不可能。
ですから一度、守護霊に対して仲介役をお願いします。それが一度目の礼と拍手で、二度目が神様に対してなのです。
ただこれはスピリチュアルの見解で神道では異なります。
【神宮・大社・神社】
神宮・大社・神社は似て非なるもの。
まず「神宮」は伊勢神宮に代表されるように、天皇や皇族を祀る特に格式の高い神社のことです。
そして「大社」は、もともと出雲大社を示す社号でしたが、現在は篤い信仰を集める神社にも使用されます。
最後に「神社」という社号は、その他の一般の神社に対して用いられます。
【八百万の神】
古来から日本には八百万の神という観念がありました。
山や海、お米にトイレ。地上の万物にはどんなものにも神が宿っていると信じ敬われてきました。
特に山は神聖視され、その山自体を神として民衆は崇めてきました。これを神奈備(かむなび)と言います。
また、巨岩や奇岩にも神が宿ると考えられ、それを御神体として崇めてきました。これを磐座(いわくら)と言います。
森羅万象に見出した人知を超越した存在。それが自然発生的に誕生した八百万の神なのです。
【祝詞】
祝詞は祭事の際、神職が神々に奏上する言葉のこと。
抑揚があり、語尾を伸ばす独特の節回しが特徴です。
一般に神に申す「宣説言」の省略と解釈されており、神の日頃の加護に感謝するとともに、個人の幸福、ひいては社会全体の安泰を願うものとなっています。
現在神社では多種多様な祝詞が奏上されていますが、その種類は神社の恒例祭のときに奏上されるものと、祭りの度ごとにつくられ、奏上されるものとに大別できます。
恒例祭の祝詞⇒国家や地域社会の繁栄を祈る。
祭りの度ごとにつくられる祝詞⇒地鎮祭や宮参り、結婚式に厄除けなど主に個人の祈りに奏上される。
また、文体によって「宜る」で終わる宣命体と「白す(申す)」で終わる奏上体に分けられます。
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