霊の書5
アランカーデックの霊の書。
フランスの科学者カーデックが友人の娘を霊媒として受信した霊示。
1856年の出版以来その発行部数は数知れない。
シルバーバーチの霊訓等と並び称される世界三大霊訓の一つ。
ここでは、霊の書(上)より貴重な霊的真理をいくつか記す。
Q「肉体から魂が離脱するのは苦しいものですか」
A『そうではない。死の瞬間よりも、生きている時の方が肉体の苦痛の大きいことが多い。死の時は、魂が肉体の苦痛を意識しないのが普通である』
Q「臨終に際して、まさに入ろうとする世界を予感して、歓喜とか希望を感じることがありますか」
A『魂が、肉体との絆が緩むのを感じ、分離作業の進行と完了を意識することがある。部分的に魂が肉体から離れると、魂は前途にひろがる未来を見、まさに入ろうとする霊的状態を、期待に充ちて眺める』
Q「魂が霊の世界に入って意識を回復した時、どんな感情をもちますか」
A『それは人によって違う。悪を愛し悪を行ってきた者は、悪行の悔いで気も転倒する。正道を守った者はこれと違い、重荷から解放された気持になる。彼は過去をせんさくされても、何ら恐れるものがないからである』
Q「霊は、先に死んだ地上の友人達を、すぐに見出しますか」
A『それは、両者の愛情関係で、早い遅いの差はあるが、見出す。その霊界への新生に際し、会いに来てくれることが多い。また物質の絆から解放されるのを手伝ってくれることもある。また、昔知っていて永い間離れたきりになっていた人達も逢いに来てくれる。彼は肉体を去った霊達を見たり、また肉体にある地上の人達に逢いに行ったりする』
Q「老齢でも病気でもなく、事故死した場合、この場合も肉体生命の停止とともに、魂の分離が起こるのですか」
A『一般にはそうである。このような場合は、その時間は非常に短い』
Q「たとえば斬首の後、多少の間意識は残っているものですか」
A『肉体生命が完全に消滅するまで、少しの間は意識はある。しかし斬首の前に、死の恐怖によって意識不明になることが多い』
Q「肉体を去ると、魂は直ちに自己意識があることに気付きますか」
A『いや、すぐにではない。しばらくの間、何が何だか分からない状態がつづく』
Q「その戸惑いを、どの霊も、同じ程度に同じ時間だけ、経験するのですか」
A『いやそうではない。魂の進歩の度合いによって違ってくる。既にある程度の浄化を達成している者は、殆んどすぐに意識をもつ。それは地上生活中に既に物質の束縛から脱しているからである。これに反し、現実主義的な人は、その意識がはっきりせず、長期にわたり物質の執着にとらわれたままである』
Q「もし心霊の知識があれば、この戸惑いの期間に変化がありますか」
A『その影響は多大である。もしその知識があれば、前もってこれから入る新境涯がどういうものか分かるからである。しかし何といっても大切なのは、地上生活中の誠実な生活、その結果としての明せきな意識、これである。これさえあれば、戸惑いの期間は極めて短くてすむ』
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