霊の書8
アランカーデックの霊の書。
フランスの科学者カーデックが友人の娘を霊媒として受信した霊示。
1856年の出版以来その発行部数は数知れない。
シルバーバーチの霊訓等と並び称される世界三大霊訓の一つ。
ここでは、霊の書(上)より貴重な霊的真理をいくつか記す。
Q「将来の再生によって自己改善することが確実なら、この事を知った者の中に、それをあてにして現在は怠けていようとする者も、出てくるのではありませんか」
A『そういう考え方をする者は、何事においても、心からの信をもたない者である。
そういう者は、永遠の刑罰という観念をもってしても、抑制することは出来ない。
だいたいこの観念は信じがたいものであるとしても、彼はその観念すら受け付けようとせぬだろう。
事実、不完全な霊は、現世の間に、人生を真面目に考えてみることをしない。しかし、いったん死を経過すると違ってくる。即ち、間もなく自分が大間違いをしていたことに気付く。
そして今度再生したら、反対の気持ちでやってみようと思うものだろう。進歩はこうして達成される。
地上生活で、抜群の進歩を遂げる人があるが、それは他の者が未だ身につけていない経験を所持しているということである。
他の者も次第にそれを身につけていく。迅速な進歩を遂げるか、いつまでもぐじぐじしているか、それは個々の霊いかんによる』
Q「地上生活の苦労を経験して、初めて霊は改善されていくものですから、地上生活とは笊や篩のようなもので、霊界の霊達は完全に達するために、この篩をどうしても通らねばならない、こういうわけですか」
A『そのとおりである。彼等は地上生活の試練の中で、悪をさけ善を行うことによって、自己を改善する。
しかし、それには再生とそれにつづく浄化を次々と数多く重ね、その努力に応じて長くもなりまたは短くもなる、数多の時間を重ねつつ、その目指すゴールに到達するのである』
Q「自己改善に当たり、霊に影響を与えるのは肉体ですか、それとも、霊が肉体に影響を与えるのですか」
A『諸君の霊こそはすべてである。肉体は朽ちるべき着物、それ以上の何ものでもない』
Q「幼児のままで死ぬ子供の霊は、大人の霊ほどに進歩していますか」
A『時には、大人よりずっと進歩していることがある。つまり、その子供は前生ではもっと長生きし、多くの経験を既に重ねていたかもしれぬから。それが相当な進歩を遂げていた霊の場合は、特にそうである』
Q「では、子供の霊が父親の霊よりも進歩しているかもしれないのですか」
A『そういうことはしばしばある。諸君もそういう実例を数多く見るのではないか』
Q「幼児期に、しかも何も悪いことをすることなしに死んだ子供の場合、その魂は霊の段階の中で、高い段階に属しますか」
A『何も悪いことをしなかったということは、何も善いこともなさなかったということだ。神は受けるべき試練を免れさせ給うことはない。
もしそういう霊が高い段階に属するなら、それは彼が子供であったからでなく、それ以前の諸人生で進歩を遂げていて、その高い段階に達していたからである』
Q「子供のままで死ぬことが多いが、それは何故ですか」
A『子供のその短い人生は、本人にとっては、前生で予定されていた寿命が中断されたための補いかもしれない。また両親にとっては、子供の死は試練であり、または罪の償いであることが多い』
Q「幼児期に死んだ子供の霊はどうなりますか」
A『彼は新しい人生を再び始める』
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