霊の書3
アランカーデックの霊の書。
フランスの科学者カーデックが友人の娘を霊媒として受信した霊示。
1856年の出版以来その発行部数は数知れない。
シルバーバーチの霊訓等と並び称される世界三大霊訓の一つ。
ここでは、霊の書(上)より貴重な霊的真理をいくつか記す。
Q「霊魂の本性は善ですか悪ですか。それとも、努力いかんで善にもなり悪にもなるのですか」
A『努力次第である。進歩に従って、下級の段階から上級の段階へと上るのである』
Q「初めから、善い霊と悪い霊があるのですか」
A『神はあらゆる霊魂を、等しく、単純無知、即ち知識のない状態で創造された。
神はその一人一人に使命を与えられた。それは、彼等を啓発させるため、また、真理を学びつつ漸次完全へと到達させるため、最後は神のみもとに近づけるためにである。
この完成こそ、霊魂にとり、永遠完全の幸福の状況である。霊魂は神によって課せられる試練を通過して知識を獲得する。この試練を素直にうけとる霊は、速やかに最後の目的を達成する。
そうでない霊は、この試練に愚痴をこぼし、自分の欠点のために、自分に約束されている完全と至福から程遠い処でもたついてしまう』
Q「上記の説明によると、次のように考えてよろしいですか。霊魂はその初めは、子供のように無知無経験であるが、人生の諸経験を経過して、歩一歩欠けている知識を獲得していくのであると」
A『そのとおり、その例えでよろしい。わがままな子は無知と欠陥のままで低滞するが、素直な子はそれに応じて良くなっていく。ただ人間の一生は此の世かぎりだが、霊魂の生活は無限の彼方につづいている』
Q「霊の中には、永久に低い段階に止まるものがありますか」
A『いや、すべての霊が完全を達成する。かりにどんなに低滞の時期が永くても、そのうちに必ず転機がくる。
前にも述べたとおり公正で慈愛深い親なら、自分の子供を永久の罰に閉じ込めておくことができようか。まして、至高至善公正無比の神にして、人の親に劣ると考えられるか』
Q「完全に向かっての進歩が早いか遅いかは、霊魂自身の責任ですか」
A『しかり、霊自身の進歩への情熱、及び神の意志にどれだけ素直であるか、これに応じて目的達成の時期は違ってくる。子供の場合も、わがままで怠惰な子より、素直な子の方が進歩が早いのではないか』
Q「霊が退歩するということがありますか」
A『ない。霊は進歩の度合いに応じて、何が自分の進歩を阻害しているかを悟るものである。何か一つの試練を経過すると、その教訓を学びとり、決して忘れることはないのである。あるいは一時的に低滞することはあるかもしれぬが、退歩することは決してない』
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